親子でチームになろう!初めての協力型ボードゲーム選び
ボードゲームで家族の時間をもっと豊かに
お子さんが少し大きくなり、家での遊びにバリエーションが欲しいと感じている親御さんもいらっしゃるかもしれません。新しい遊びとしてボードゲームに興味はあるけれど、どんなゲームを選べば良いのか、子供がルールを理解できるか、勝敗で機嫌が悪くならないかなど、様々な不安があるかもしれません。
この記事では、そんなボードゲーム初心者の親御さんに向けて、家族みんなで一緒に楽しめる「協力型ボードゲーム」の魅力と、ゲーム選びのポイントをご紹介します。
協力型ボードゲームとは?
ボードゲームには様々なジャンルがありますが、「協力型ボードゲーム」は、プレイヤー全員が協力して共通の目標達成を目指すゲームです。一般的なボードゲームのように、誰か一人が勝つのではなく、参加者全員でゲームに「勝つ」か「負ける」かを共有します。
なぜ協力型ボードゲームが親子におすすめなのか
協力型ボードゲームには、親子で遊ぶ上で多くの利点があります。
- 家族間のコミュニケーションが深まる: 「どうしようか?」「次はこの手がいいかな?」など、自然と会話が生まれ、家族で作戦を立てながら進める一体感があります。
- 子供の協調性や問題解決能力を育む: 自分の番だけでなく、家族みんなでどうすれば目標を達成できるかを考える過程で、他者と協力することの重要性や、論理的に考える力が養われます。
- 負けても落ち込みにくい: 誰か一人が負けるのではなく、みんなで一緒に目標を達成できなかった(負けた)という結果を共有するため、必要以上に落ち込んだり、悔しがりすぎたりすることが少ない傾向があります。
- 初心者でも始めやすいゲームが多い: ルールが比較的シンプルで、ボードゲームが初めてという方でも理解しやすいゲームが多くあります。
親子で楽しむ協力型ボードゲームの選び方
小さなお子さんと一緒に協力型ボードゲームを選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 対象年齢を確認する: パッケージなどに記載されている対象年齢は、ゲームのルールや難易度、使用されているコンポーネント(部品)などを考慮して設定されています。お子さんの年齢に合ったものを選ぶことが大切です。
- ルールのシンプルさ: 最初に遊ぶゲームは、ルールが複雑すぎないものを選びましょう。まずは基本的な遊び方を理解し、ゲームを楽しむことから始めるのがおすすめです。短い時間で終わるゲームの方が、子供の集中力が続きやすいでしょう。
- コンポーネントの魅力: 子供にとって、ゲームの部品が可愛いか、触り心地が良いかなども大切な要素です。木製や厚紙でできた、安全性も考慮されたものが良いでしょう。
- ゲームを通じて得られる効果: 色や形を認識する、数を数える、順番を待つ、といった知育要素が含まれているかどうかも選ぶ際のポイントになります。
- レビューや評判を参考にする: 他の家庭で実際に遊んでみた感想や、子供の反応などが書かれたレビューは参考になります。
初めての協力型ボードゲームにおすすめの3選
ここからは、小さなお子さんとの初めてのボードゲームにおすすめの協力型ゲームをいくつかご紹介します。どれもルールが分かりやすく、家族みんなで和やかに楽しめるものです。
1. カラスのご用心 (Der Obstgarten)
- ゲーム概要: 美味しそうな果物畑で、カラスが来る前に協力して果物をすべて収穫することを目指すゲームです。サイコロを振って出た色や絵に応じて、対応する色の果物を収穫したり、カラスの駒を進めたりします。
- 対象年齢 / プレイ人数 / プレイ時間: 3歳から / 1~8人 / 約10分
- おすすめポイント: 対象年齢が3歳からと低く、色合わせや簡単なサイコロの目に従うだけなので、小さなお子さんでもすぐに遊べます。木製の大きな果物やカラスの駒が可愛らしく、視覚的にも子供を惹きつけます。カラスが迫ってくるドキドキ感を家族みんなで共有し、目標を達成できた時には大きな喜びを感じられます。短い時間で繰り返し遊びやすいのも良い点です。
2. チキンリトル (Chicken Little)
- ゲーム概要: ニワトリのヒナたちを、意地悪なキツネが来る前に安全な小屋へ避難させる協力ゲームです。サイコロを振って出た数だけ、ヒナの駒を進めます。キツネが小屋に到着する前に、すべてのヒナを避難させられればプレイヤーの勝ちです。
- 対象年齢 / プレイ人数 / プレイ時間: 3歳から / 1~4人 / 約5~10分
- おすすめポイント: こちらも3歳から遊べるシンプルなルールです。コンポーネントも可愛らしく、ヒナを小屋へ急がせるというストーリーが子供の興味を引きつけます。短い時間で決着がつくため、飽きずに何度も楽しめます。サイコロの運の要素が強く、ハラハラする展開を家族みんなで共有できます。
3. リトル・バード・ビギナーズ (Little Bird Beginners)
- ゲーム概要: ヒナたちが巣から落ちてしまいました。ヘビが来る前に、ヒナたちを巣に戻してあげる協力ゲームです。サイコロを振って、出た色や絵に従ってヒナやヘビの駒を進めます。
- 対象年齢 / プレイ人数 / プレイ時間: 2歳から / 1~3人 / 約5分
- おすすめポイント: 対象年齢が2歳からと、さらに小さなお子さんから遊べるように作られています。ルールは非常にシンプルで、色や絵の認識、順番を待つ練習になります。木製の丸いヒナの駒が可愛らしく、小さなお子さんでも扱いやすいです。短時間で遊べるので、ちょっとした隙間時間にもぴったりです。
協力型ボードゲームをさらに楽しむために
協力型ボードゲームを遊ぶ際には、いくつかの点を意識すると、より家族みんなで楽しめます。
- 子供のペースに合わせる: 最初はルールを覚えるのに時間がかかったり、思わぬ行動をとったりするかもしれません。結果よりも、一緒に遊ぶ過程を大切にし、根気強く付き合う姿勢が重要です。
- 成功も失敗も一緒に共有する: 目標を達成できたときは「やったね!みんなで頑張ったから勝てたね!」と喜びを分かち合い、達成できなかったときも「惜しかったね、次はこうしてみようか」など、前向きな言葉をかけることで、次に繋がる学びになります。
- 子供の意見も聞き入れる: 子供もゲームの参加者として、真剣に考えていることがあります。「どう思う?」「次はどうしたい?」と問いかけ、子供の意見にも耳を傾けましょう。思わぬアイデアが出てきたり、自分で考えた通りに進められた満足感につながったりします。
まとめ
協力型ボードゲームは、勝敗を気にすることなく、家族みんなで一つの目標に向かって力を合わせる素晴らしい体験を提供してくれます。コミュニケーションを深め、子供の成長を促しながら、何よりも「一緒に楽しむ」時間を生み出してくれます。
この記事でご紹介したゲーム以外にも、様々な協力型ボードゲームがあります。ぜひ、お子さんの興味や年齢に合ったゲームを選んで、家族みんなでテーブルを囲み、笑顔あふれる楽しい時間を過ごしてください。ボードゲームが、あなたの家族の新しい大切な時間となることを願っています。